「浴槽の排水が悪く、洗い場に水が溜まってしまい、ついには洗面所まであふれてしまって…」
「洗濯機の防水パンにも浴室からの排水が逆流してしまい、本当に困ります」
「トイレまで使えなくなってしまい、どうしたらいいか途方に暮れていました。」
こんな悲鳴にも似たお困りのご連絡を受け、すぐに駆けつけました。
水回りは毎日の生活に欠かせない大事な部分。トラブルが起きると、普段の生活が一気に不便になってしまいます。
施工前
水回りは毎日の生活に欠かせない大事な部分。トラブルが起きると、普段の生活が一気に不便になってしまいます。 早速、現象を確認させていただきました。 たしかに浴槽の排水もゆっくりで流れも遅く、しばらくすると洗い場の排水口から湯舟から排水されたはずの水が 上がってきまして、洗い場がプール状態に。
リフォームの様子を段階を追ってご紹介
そこで原因を特定するため、外回りを確認すると3つの排水桝が。その中で浴室に一番近い桝を開け、慎重に配管内を確認したところ、大量の髪の毛と深いところからはなんとヘアブラシが! “これが詰まりの原因ですね!” まるで犯人を見つけたような安堵感とともに、お客様に「これで大丈夫です。試しにお風呂の水を流してみてください」とお伝えしました。 しかし、ホッとしたのも束の間…
お風呂の排水はスムーズになったはずなのに、お客様からはこんなお声が。 「お風呂の流れはよくなったようですけど、まだ洗濯機パンからの逆流がおさまりません!」 この瞬間、私たちも思わず息をのみました。確かにお風呂の排水は改善されたものの、まだ問題が残っている。現場には一瞬、重い空気が漂いました。 「うーん、まだ他の桝にも異物があるのか?」 その後、すぐに他の2箇所の排水桝を丁寧に調査。しかし、先ほどのような異物は見つかりませんでした。
見えない敵を相手に戦いを 挑むような途方に暮れはじめたとき、提携している設備の専門家にアドバイスを求めると開口一番、 「桝(ます)の周りにトラップのフタはありませんか?」 との問いかけが。 さっそく確認しましたが、表面からは何も見えません。 あとから敷き詰められた小砂利の下に埋もれていた小さなトラップのフタを見つけ出しました。
トラップのフタを三箇所とも 開けて、浴室やトイレ、キッチンの排水を流してみました。 今までの現象が嘘のように、何の問題もなく流れていく水を見て、ようやく本当の安堵が訪れました
築年数の古い住宅では、ユニットバスやトイレ、洗濯機パンなどの設備を交換する際、思わぬトラブルが発生することがあります。そのひとつが、今回ご相談いただいた『二重トラップ状態』でした。 設備機器には臭気や虫が上がってこないように設置されている「トラップ」がありますが、これが家の中と外の両方に設けられてしまうと、排水不良を引き起こしてしまうのです。 このケースでは、通常であれば桝を交換してトラップをなくす必要があります。 しかし、桝の交換は大がかりな工事になるため、費用や工期が心配になります。 トラップのフタを開けたままにすれば空気が逃げて不具合は発生しませんが、異物や泥でふさがるリスクがあります。 穴に足を取られて転倒やケガをしてしまう可能性もあるので、なんとか簡単に解決出来る方法はあるのでしょうか?
完成
そこで、解決策としてトラップのフタに 空気が抜ける溝がついたものを取り付けました。 これで、異物の侵入と空気逃がしの両方の機能を満たすことが出来ました。 今回のトラブルのようにこれからも、お客様の『困った』を『よかった』に変えられる存在であり続けたいと思っています。 リフォームを検討されているお客様は、ぜひ私たちの事例紹介や関連記事もあわせてご覧ください。 皆さまの暮らしに役立つヒントが見つけられることがありましたら幸いです。
データで見る 施工事例
リフォーム地域 | 東京都 小平市 |
---|---|
物件種別 | 一戸建て |
構造(工法) | 木造 |
工事の内容 | |
施工期間 | 2日 |
費用 価格 (約) | リフォームの総額に含まれていますので表記いたしません |