玄関に造り付け収納をつくりたいとのオーダーをいただきました。
玄関にピッタリの大きさで、中の棚板の間隔も自由に調節できるものにしたいとのこと。
まずは、図面を作成して、寸法を確認していただくところからスタートしました。
施工前
オーダーメイドですから、幅・高さ・材料など、いかようにもできます。まずはお客様と、できあがりのイメージについてじっくりと打合せをします。
その打合せの中で、
◎材料はパイン集成材で、比較的厚みのある板を使用すること。
◎内部はダボ穴をあけて、棚板の高さを自由に変更できるようにすること。
◎色はパイン材の木肌を活かしつつ、ナチュラルに仕上がる塗装をすること。
◎下駄箱の上に、水槽を置きたいので適した高さに仕上げること。
といったようなご希望の要点をまとめていきます。
玄関の寸法を測り、下駄箱として標準の奥行きや、棚一段あたりの高さを計算。図面を作成します。
図面ができたら、ご希望どおりのサイズに設計できているか、お客様と図面を見ながらさらに打合せをしてから製作をスタートします。
リフォームの様子を段階を追ってご紹介
パイン集成材を図面通りの寸法にカットして、棚板を調節するためのダボ穴をあけていきます。
棚を製作する場合は穴があいているレールを設置する方法もあり、そちらの方が簡単なのですが。棚板の高さを自由に変更して、色々な寸法のモノを収納できたほうがよいので、ダボ穴方式を採用しました。
ダボ穴をあける作業も、職人が手仕上げで造っていきます。
穴の間隔を細かくすることで、靴の大きさに合わせて棚の高さを微調整することができます。デッドスペースが少なくなり、おのずと大容量の靴箱になります。
これこそ職人手作業の賜物!下駄箱として使い始めたときに良さをわかっていただけるものと思います。
画像引用:ウッドワンカタログ
概ね組み上がったら、塗装を施していきます。
薄い塗料を使用すれば、木肌が分かるナチュラルな仕上がりにすることも可能です。
ナチュラルな仕上がりだけでなく、もちろんどんなカラーにでも塗装できます。そこがオーダー家具(造り付け家具)の魅力と思います。
下駄箱の上に、水槽などのインテリアを置きたいとのご要望もご対応致します。
上にインテリアを置く場合、下駄箱は脇役となります。下駄箱の作り手としては残念ながら・笑。
たとえば水槽を設置するときは、水槽が人の目線の高さになって映えるように下駄箱の高さを計算して設計していきます。
また、インテリアを置くことを考えて、下駄箱の天板は幅いっぱい一枚板にするなどの工夫もご提案いたします。
こうした細かいところを合わせられるのもオーダーの長所ですね。
完成
画像引用:ウッドワンHP
最後に扉を取り付ければ完成です。
重厚感のあるパイン材から通気性の良いルーバータイプなど、扉の材質や仕様もご相談頂けます。
お家によって欲しい条件が異なるのが玄関収納。それぞれの「欲しい」に応えるオーダー下駄箱をご検討するのも一つの選択肢ではないでしょうか。
データで見る 施工事例
リフォーム地域 | 東京都 |
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物件種別 | 一戸建て |
構造(工法) | 木造 |
工事の内容 | 玄関造り付け収納 オーダー家具 |
施工期間 | |
費用 価格 (約) |