1ヶ月ほど前から玄関横で水が漏れていることに気づき、ある業者に相談していたが原因が特定できないでいたとおっしゃるお客様から相談をいただきました。
水漏れの原因として考えられるのは、2階の浴室、洗面所、洗濯機の配管からの漏水、排水管からの漏水、または外壁に小さな孔などができて雨水等が染みている、屋根の漏水などですが、詳しく調査してみないと原因すら分かりません。
「なんとか修理して欲しい」とおっしゃるお客様に、
- 考えられる漏水条件の中から、最初の調査では穴を開けるなどしても問題がない箇所、修理復旧が容易な箇所から調査させていただくこと
- 壊しては復旧が困難で費用も多くかかる箇所は後の調査に回すこと
- 費用お見積は原因が分かってからとなること
以上をお話してご理解いただいたので、調査から着手することになりました。
漏水の原因を突き止める
目視調査では、家の防水層の内側と外側どちらを通っての漏水なの判別がつきません。
まずは玄関内部より照明器具の穴を利用してカメラを入れて撮影調査しました。
が、漏水箇所は見当たりませんでしたので違う場所を見ることにしました。
洗濯機の排水口から漏れていないか、洗面化粧台の排水から漏れていないかを確認しました。が、ここでもないようです。
洗濯機排水口を取り外したついでにメンテナンスし洗浄しております。
1階玄関のダウンライトの孔からは見えなかった部分に開口を作りました。すると天井裏に漏水していることが判明しました、ライトをつけて調査をした結果、洗面化粧台の漏水であることが判明しました。
洗面化粧台あたりの配管から漏水していることがわかったところ、洗面化粧台は1年前に他社にて取り替えられたとのこと。「交換した時の保証内で修理ができそうでしょうか」と問われました。
しかしさらに詳しく調査してみると、漏水しているのは洗面化粧台取替部分や接続部分ではない様子です。おそらく洗面化粧台の設置工事では対応していない、壁の中から漏水しているようでした。
2階洗面化粧台を取り外し、壁の中を処理します。
2階洗面化粧台を移動し壁のなかを見るために配管の周りを四角く切断し漏水修理ができる状態にしました。
原因は2階壁の中を通る給湯配管の接続部分・劣化
ようやく原因が分かりました!
給湯配管の接続部分が劣化しお湯が少量漏れていることを突き止めました。
今回の修理によって、1階玄関天井に穴を開ける必要がありますが、後で内装補修工事が出ないように開けた穴を「点検口」にする工事をしました。
ようやく漏水修理スタート
いよいよ漏水箇所の修理です。給湯配管接続部品を交換し新規接続修理しました。
給水菅、給湯配管の漏水がないことを確認し取り外した内壁をもとに戻します。
修理後漏水がないことを確認し、洗面化粧台を元に戻します。
洗面化粧台を元に戻し、清掃をして、2階側からの修理完了です。
玄関天井の点検口も取り付けも終わりました。白いクロスに白い枠なので目立ちません。
今後、洗面化粧台、洗濯機の給水配管、給湯配管、排水配管を修理したり点検したりすることもあるかもしれません。点検口はこれらの時に役立つでしょう。今回の工事をしたことは、将来の心配事の軽減にもつながると思います。
後日あらためて漏水問題が解消されているか確認しました
後日お伺いして、玄関横の基礎を確認いたしました。1ヶ月の間濡れていた基礎が乾いておりました。
洗面化粧台の給湯配管の漏水箇所がすべての漏水箇所だということが判明し、問題も解消されたので今回の漏水箇所修理工事は終了となります。