目に入る面積が広いだけに、床が与える印象は部屋の印象を大きく左右します。リフォームで住まいのイメージチェンジを考えるなら、床は大きな要素ですね。
ここでは、床の色・素材の選び方による「印象」の話から床リフォーム成功のカギともいえる、床材選びについて解説します。
床の色と、壁や天井の色とのコーディネイト術
たとえば全く同じ素材であっても、色の印象によってお部屋はモダンにも安らぎ系にも変えられます。また壁や天井の色との相性によっても落ち着きのある部屋に演出することも、開放感ある部屋に演出することも、いろいろと可能です。
落ち着きを求めるなら濃い床色
床・壁・天井のカラーリングについて、基本は下が濃い色・上が薄い色といわれます。床を濃い色にして、天井を明るくすることで天井は高く感じられ、落ち着いた雰囲気の部屋になります。
飽きがこないのは中間色の床色
リフォームの場合、壁や天井は既存のものを残す場合があります。既存の壁や天井が中間色であった場合は、床も中ぐらいの明度の茶色を選ぶとベーシックにまとまり、飽きのこないコーディネイトとなります。
広々と見せたいときは明るい床色
床色を思い切って明るい色にすると、部屋全体に開放感が生まれます。既存の天井や壁が明るい色のとき、または天井・壁ともにリフォームする場合にはおすすめです。
置く家具も選ばず、モダンなインテリアにもナチュラルなインテリアにも演出し易いのが特長です。
巾木とのコーディネートもポイント
巾木は面積は小さいものの、部屋の印象に影響します。床材を選ぶときにはクロスだけでなく巾木も一緒にコーディネートを考えましょう。巾木の色は一般的にはクロスに近い色にするかフローリングと同色にするのが無難ですが、あえて違う色を選ぶと部屋が引き締まって見える効果もあります。
無垢材・複合材 人気の床材と選び方のコツ
無垢フローリング
無垢フローリング、または単層フローリングとは、JAS規格によると無垢材や集成材を使ったフローリングとされています。
無垢材に使われる材料は広葉樹、針葉樹、またはこれらを集めた集成材で、木の持ち味によって床の風合いも変わってきます。
魅力は何と言っても肌触りの良さ。リビングや廊下を無垢材で仕上げると、お風呂上がりに裸足で歩くのが気持ちいい(冬でも、です!)とおっしゃるお客様が多いものです。
一方、デメリットは施工費が比較的高めであることです。
しかし、無垢材はこまめにお手入れをすれば長持ちします。年月が経っても小さなキズが味わいになっていく楽しみがありますので、そこを足し引きして選びたいですね。
複合材
合板や集成材をベースに、表面に天然木を貼ったものが複合材です。収縮することがほとんどなく、表面をコーティングしたものならお手入れもしやすいのが特長です。
コスト面は無垢材と比較するとリーズナブルなのも選ばれる理由です。表面の天然木が厚さ2ミリほどの挽板を選ぶと、かなり高級感も出ます。
水を使う洗面所などはクッションフロア
無垢材・複合材をご紹介しましたが、水を使う場所には耐水性に優れたクッションフロアを選ぶと安心です。
クッションフロアは色・柄が豊富な上、お値段もリーズナブルなものから高級なものまで幅広く揃っています。選択肢が豊富なのもうれしいところです。
レトロな魅力 Pタイル
Pタイルとは塩化ビニル樹脂、炭酸カルシウムなどを混ぜて板状にした床材です。主に正方形または長方形のタイル状であることから「Pタイル」と呼ばれます。
汚れにくい、傷がつきにくい、水に強いなど、耐久性に優れ、施工費も比較的おさえめにできます。昭和初期から広く普及した床材で、今も根強い人気があります。
絨毯張り
これはお好みですが、床はやわらかくフカフカしていなくては!という方には絨毯張りをおすすめしています。
絨毯の材料はかなりの種類があり、ウールを主とした自然素材のものもあれば、合成繊維で表面を防汚加工したものもあります。
インテリアメーカー各社から絨毯材は発売されており、価格、お手入れの仕方、肌触りなど、さまざまな観点から選ぶに値する幅広い選択肢があります。
選ぶのに困ったらインテリアコーディネーターに相談
いかがでしたか?選びたい床材やどんな色に仕上げたいのかなどのイメージは湧きましたか?
床は一度選んでしまうと数年〜十数年は毎日触れる重要なものです。できればインテリアコーディネーターに相談して色や素材を見比べながらトータルコーディネイトしたいところですが、リフォームの場合は天井・壁は既存を残すこともありますね。
クローバーホームのインテリアコーディネーターは、リフォーム会社のコーディネーターですから、その点は心得ています。お気軽にご相談ください。