ご自宅の1階部分をガレージとしているお客様から、駐車スペースをつぶして店舗を造ってほしいとご連絡いただきました。対面販売でお弁当などを販売する店舗としたいとのご希望です。お話をいただいた時点でどのような店舗にしたいのか、お客様にしっかりとした構想があったので、それをどうやって実現していくのかとお打合せを進め、プランを確定。お店を造ることになりました。
ここでは、建物の外側が完成するまでをご紹介します。
施工前
ご自宅の玄関横のスペースを駐車場として使用されていましたが、このスペースに店舗をつくりたいとご相談いただきました。雨の降りこまない駐車スペースは車の乗り降りや自転車置き場として大活躍ですが、このスペースを活用して事業を始めたいとのこと。大部分は厨房スペースの、対面販売のお店をつくります。
リフォームの様子を段階を追ってご紹介
駐車場の床はコンクリ造りです。ここに新しい壁を建てるための鉄筋を施工していきます。
まずは、お店のスペースを囲む壁をつくります。水の入り込まない環境をまずつくり、それから内装を施工していきます。内装工事と同時進行で、壁にはサイディングも施工していきます。サイディングにはコンクリート打ちっぱなし風のものを取り付け、シャープな見た目となりました。
建物内部の様子です。床下に配管を取りつけるため、床の位置を高く設定します。駐車場の床はコンクリートだったため、断熱性が低く、一度温まると温度はなかなか下がりません。そこで、床下断熱をしっかりし、外気の影響の小さいスペースとしていきます。
フローリングの下には、床断熱専用のフェノールフォーム断熱材「ネオマジュピー」を施工し、床面から外気が入り込むことを防ぎます。
配管は外壁に沿ってまとめて施工します。この部分には下の写真のように、配管を包み込むようにグラスウールの断熱材を施工して遮熱効率を高めます。また、基礎には防蟻工事を施し、シロアリが入り込まないように消毒します。
続いて内装工事の模様です。写真は床ができあがったところで、壁・天井には高断熱グラスウールを施工しています。
間柱に野地板、石膏ボードを取り付け、壁は完成です。もともと家に取り付けられていた縦型の窓はそのまま利用します。
厨房の西側には、採風、採光を兼ねた防火窓を取り付けます。内装ができあがり、これから厨房に必要な設備を搬入・設置していきます。 厨房部分に電気工事士がコンロを設置し、食器棚、2つの冷蔵庫、二槽のシンク、それに壁掛けテレビとエアコンなどを設置して厨房は完成です。
店舗をの背後には、出入りできるように大きめの引違いの扉を設置しました。
増築部分の屋根は、防水工事 FRP仕上げ。水が屋内に入り込まないようい丁寧に仕上げます。 コンクリート打ちっぱなし風の外壁材を取り付け、家と差別化を図り、店舗を際立たせることができました。
完成
計画当初は、お客様との商品の受け渡しには小窓を用意し、行う予定でしたが、最終的には1.3畳ほどの店舗スペースを設け、そこで商品をお渡しする形で落ち着きました。片引き戸を設置したので、手前にスペースも必要ありません。 ご自宅の駐車スペースにすっぽり収まる形で店舗ができあがりました。新しく事業を立ち上げるときには、いろいろと決めることがあり、事業形態の確定、開業届の提出など役所とのやり取り、資金のやりくりなど、多方面とのやり取りが必要です。新しい業務のスペースをどうつくり出すか? そうお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。快適なスペースをつくり出すお手伝いをさせていただければ幸いです。
データで見る 施工事例
リフォーム地域 | 東京都渋谷区 |
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物件種別 | 一戸建て |
構造(工法) | 木造 |
工事の内容 | 店舗増設 |
施工期間 | 1-2か月 |
費用 価格 (約) | 270万円- |