株式会社クローバーホーム 社長ブログ

健康住宅:私の体験から学んだ重要性

  • LINEで送る

昔、私はワンルームのアパートに住んでいました。そのアパートは壁が薄く、西日がよく当たる部屋でした。西日に当たった部屋の中は、朝炊いたご飯が夕方には腐るほど、暑くなりました。外気の暑さ寒さが室内によく伝わり、押し入れや靴箱の中は結露を起こし、壁や床、靴や洋服にもカビが生える環境でした。これは、部屋の断熱性能が悪かったからです。

さらに、私はアレルギーに悩まされていました。鼻づまりは後鼻漏と診断されましたが、耳鼻咽喉科で鼻水を出し痰を切る薬を処方されても治りませんでした。薬を飲むと、喉の奥に更に鼻水が垂れ、それが痰となり出てくるので咳き込むというように、薬を服用すればするほど苦しくなるという悪循環が生まれていました。

さらに、お医者さんに出してもらった抗生薬が身体に合わず、手に湿疹が出る「薬疹」という症状が出てしまいました。

別の漢方薬のお医者さんにかかり治療を試みましたが、後鼻漏はなかなか治りませんでした。さらに、看護師の知人から、薬を過度に摂取すると腎臓に悪影響が出る可能性があると教えてもらいました。それから、薬の服用をやめました。

その後、自分の家を建てることになりました。お客様にも提案できる家を作るため、実験を兼ねて、まずは自分の家として作りました。その家は、私が初めて建てる高気密高断熱住宅でした。

初めて建てたその家に住んでみてわかったことは、たしかに暖かい家でしたが、冬には窓で結露が起きやすく、空気中の湿度が奪われてしまうのが難点でした。家の中が暖かい一方で、空気がカラカラに乾き、2月の寒い日には乾燥で喉が痛くなり、たった1日で風邪をひいてしまうような家になっていました。加湿器を3台置いて加湿をしましたが、すぐに窓ガラスで結露してしまっていました。これでは、健康的に住める家とは言えず、家として充分に機能しているとは言えません。そこで、窓に結露が起こらないように、家中の窓をすべて二重窓にしました。その結果、外側の窓は結露が減り、窓にカビが生えにくくなり、空気の乾燥も抑えられました。しかし、カビが完全に生えなくなるわけではありませんでした。

その後、さらにカビが生えない環境を作るためには、もっと空気中の湿度を適正に保つことができれば良いのではないかと予想しました。そこで、リビングと2階の居室の内壁に、調湿機能のある珪藻土を塗りました。珪藻土を塗ったことはとても効果がありました。家中の窓の結露が出なくなり、カビも生えなくなりました。リビングのエアコンを20℃に温度設定しておくと、家中の温度は20℃、湿度は45パーセントで安定するようになりました。そして、自然と私の喘息気味のアレルギーも改善されていきました。(※エアコンを点けっぱなしにすると天井、壁、床、家具などの全てが暖かくなり、部屋の温度が一定に安定します。)

私は子どもの時から健康の話に触れる機会が多く、母や親戚の病気の話、社会人になってからは上司からの健康の話を聞かされていましたので、食生活にも注意し、添加物や農薬が含まれた食事を避けるように心がけました。その結果、体内に入るカビ毒や添加物、農薬が減少したのか今では、春の杉花粉や秋の豚草、猫や実家の埃のアレルギー症状も出なくなりました。

このように、実際に住みながら、高気密高断熱住宅として改善を重ねてきた経験を通じて、これからリフォームをご検討されるお客様にも納得のいくご提案ができると思います。

私が経験から学んだように、住宅の性能は、健康の維持や生活の質にとても大きく影響します。私が実際に体験した改善点をもう少し詳しく共有したいと思います。

まず、高気密高断熱住宅では、外気の影響を受けにくいため、冷暖房のコストを削減することができます。

また、室温を一定に保ちやすいので、春夏秋冬を通じて快適な空間で過ごすことができます。風邪をひくリスクが少なくなり、医療費も減らせます。

カビが発生しにくいという効果もあります。二重窓を設置し、珪藻土を内壁に塗ったことで、家の内部が乾燥しにくくなり、極端な湿度の差が生まれにくくなりました。カビが発生しにくくなり、呼吸器系の疾患にかかるリスクを減らすことができました。

食事においても、添加物や農薬を避けることで体内に取り込む有害物質を減らしました。これらはアレルギー症状の改善に繋がり、季節性のアレルギーも軽減しました。

このように、健康住宅は私の生活の質を飛躍的に向上させました。ある意味、このような住環境を整えることは、投資といえると思います。私は、この経験から学んだことをお客様に伝えたいと思っています。クローバーホームでは、お客様に健康と幸福を追求していただくために、よりよいリフォームをご提供できるよう努力しています。