リビングの西側に4畳程度の広さで増築したいとお電話でご依頼をいただきました。お宅にお邪魔してお話を伺うと、玄関を土間にしたい、押入を収納に変えたい、階段下を収納にしたい、トイレに埋込収納をつけたいと、さまざまなご要望をいただきました。できるだけ多くのご要望をかなえるべく何度もご相談を重ね、お客様にご納得いただけるプランが完成しました。今回は、ウォークインクローゼットを増築した事例をご紹介いたします。
施工前
家の収納を増やしたいと考えたことが増築のきっかけだったというお客様。増築部分はウォークインクローゼットと物干し場所にしたいとお話しいただきました。また、増築部分の上部にはベランダにしたいとのこと。ここでは、増築部分の基礎工事から外装工事をご紹介します。
リフォームの様子を段階を追ってご紹介
増築を始めるにあたり、まずは基礎工事です。図面に従って範囲を区切り、家を建てる準備を行っています。増築部分に置いてあるエアコンの室外機は別の場所へ移設します。
基礎のコンクリートが固まり、骨組みが建てられています。まだもともとの外壁が残っていますが、増築部分の壁が完成するころには解体し、新しく内壁としてつくり替えられます。
外壁が建ち、窓などのサッシが取り付けられました。外壁は防水シートに覆われています。ここから外壁を施工し、増築部の外側は出来上がりです。
続いて内装工事です。増築部分の壁・天井には断熱材(高断熱グラスウール)を施工し、外気に影響されにくい環境をつくります。
断熱材がきちんと施工されたら、合板を施工します。これで、壁紙を施工したら壁のできあがりです。新しいサッシも入り、部屋らしくなってきました。
増築部分の大部分はウォークインクローゼットになるので、中だな・ハンガーパイプを施工。機能的な収納とするために、ほぼ正方形のスペースの二遍にハンガーパイプを取りつけ、そのうち片方には段違いで取りつけました。ここに、家族全員分の洋服を収納する予定です。
最後に増築部分の2階のベランダ施工の様子をご紹介します。増築部分の2階は既存のベランダとつなげて、広いベランダとします。写真では、既存のベランダの端の壁を取り除き、増築部分とつなげたところです。これから床と手すりをつくります。
既存のベランダから遠い角の写真です。手すりが出来上がっているので、もう落ちることはありません。ベランダは風雨を受けるものなので、防水施工をしっかり行い、腐食しないように仕上げていきます。
完成
完成後の増築部分です。お選びいただいたサイディングは、窯業系サイディングのソルジェストーン、スペラMGオフホワイトです。もともとの外壁とよく似た柄ですが、お色はあえて違うものをご選択されました。
増築部分の内装をウォーキングクローゼットからご紹介します。二段のハンガーパイプにはすべて洋服をかけ、一段のハンガーパイプの下部には両開きの収納を置き、姿見としても使える鏡も設置。このスペースだけで着替えを終えられるように工夫されています。右手の扉が母屋との出入口。半透明の扉を設置することで、リビング側の圧迫感を少なくするとともに、ウォーキングクローゼットからのやわらかい明かりを取り込むことができます。
ウォーキングクローゼットに併設して作った物干し場所です。お客様ご要望の、必要な時だけワイヤーを張ることのできる室内物干しワイヤー pid4M 2組を取り付け、少量の場合も大量の場合もしっかり洗濯物が干せる環境をつくります。洗濯物がないときにはワイヤーを本体に収納できるので、スッキリした空間になります。太陽光を取り入れるための大きな窓にはカーテンがあるので、人目を避けることもできます。 これでウォーキングクローゼットの内装は完成しました。これまで家の各所に置かれていた洋服を一か所にまとめることができ、洗濯→物干し→収納の一連の家事がとても楽になったそうです。
また拡張したベランダ部分はFRP防水工事を行い、床面が完成。晴れた日にはここで洗濯物が干せるよう、ベランダ用の竿掛けを2本設置しました。既存のベランダとの間を横切るようにつながれている雨樋は、最後にかけ替え工事を行い、通路の邪魔にならないように取り付け直しました。 少し広めのベランダなので、気候のよいシーズンには椅子を出して憩うこともできそうです。
データで見る 施工事例
リフォーム地域 | 埼玉県飯能市 |
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物件種別 | 一戸建て |
構造(工法) | 木造 |
工事の内容 | 増築 |
施工期間 | 2-4ヶ月 |
費用 価格 (約) | 275万円- |