築38年住宅のスケルトンリフォーム

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築38年の住宅を購入し、全体改装して移り住むご予定の若いご夫婦から、リフォームのご依頼をいただきました。小さなお子様がいるので、なるべく近くで打合せができる会社でリフォームしたいとのご希望がそもそもあったのだそうです。そこで、ご夫妻が居住する地域とリフォーム地の両方に近い、弊社にお声かけいただきました。

施工前

築38年住宅のスケルトンリフォーム

東京都下の中古住宅を購入したお客様から、全面改装したいとご相談いただきました。現地や弊社にて打ち合わせを重ね、間取りを決め、見積もりが確定するまでに約3ヵ月かかりましたが、理想の間取りを作り上げ、リフォームを行いました。全面リフォームの良いところは、お好みの間取りをつくることができるところ。このお客様も、お子様を育てることを念頭に検討を重ね、間取りを決めていらっしゃいました。

リフォームの様子を段階を追ってご紹介

築38年住宅のスケルトンリフォーム

もともとは純和風の設えで、床の間、天袋も備えたお座敷がありました。今回の改装では大きく間取りも変更するので、いったん全てを解体・撤去し、新しく作り直します。

築38年住宅のスケルトンリフォーム

解体工事がスタートしました。家を支える柱を残して、壁や不要な柱を撤去していきます。
内部の解体が終ってから、外壁の撤去を行い、内部を解体して生じた廃材を搬出します。

築38年住宅のスケルトンリフォーム

不要な壁や柱を撤去したうえで補修、補強を行い、新たな間取りを作っていきます。この家が建てられた時の耐震基準と現在とでは異なります。打ち合わせの際に、現行の耐震基準に合わせた家にしたいとご希望いただきましたので、柱の数や斜交いなど、さまざまな耐震補強を行いました。柱と柱、斜交いも金具で補強し、耐震強度を上げています。
内壁となる場所には柱を立て、内壁を作る準備を進めつつ、床を作っていきますが、床下には防蟻工事も同時に行います。床下用調湿剤として竹炭を敷き詰め、住宅の要である床下の湿気を調整します。これは湿気、結露、カビ、消臭、シックハウス対策にもなります。

築38年住宅のスケルトンリフォーム

夏涼しく、冬温かい家とするために、断熱材を施工していきます。壁には断熱材である高性能グラスウール・太陽SUNを施工します。天井には断熱材・ジュピーを施工します。断熱材はすき間なく施工することで効果を発揮します。断熱材の上に防湿フィルムを施工しています。
断熱材が施工された壁にボードを張り、壁を作っていきます。 浴室の壁にも温かいバスルームを実現するために、しっかり断熱を行います。天井も壁と同じようにボードを張り、仕上げていきます。

築38年住宅のスケルトンリフォーム

外壁には防水シートを張ったうえでサイディングを施工し、外壁を完成させていきます。外壁を完成させてから、内装に取り掛かります。玄関ドアとして、スマートドア・ヴェナードをお入れしました。工事中は傷がつかないよう、養生したままです。
外壁材はKMEW(ケイミュー)のフィルテクト・光セラをお選びいただきました。光触媒の力で汚れを分解し、抗菌効果もある外壁材です。お色はホワイトで、ナチュラルな風合いに仕上がりました。

築38年住宅のスケルトンリフォーム

屋根も完全リフォームです。既存の屋根材を撤去・処理し、下地も変更。雨漏り跡はありませんでしたが、劣化した部分を補修し、新しい下地(改質アスファルトEXルーフ)を施工します。お客様にご指定いただいた屋根材は、ファイバーグラスシングルのリッジウェイ、色はアーストーンシーダーです。軽い屋根材で耐震性に優れ、防水性・耐風性も高い商品です。この地域で豪雪はそれほどありませんが、雪止めも取り付け、雪対策も万全です。

築38年住宅のスケルトンリフォーム

1階部分の床を作っています。内壁となる場所には柱を立て、内壁を作る準備を進めちます。床下には防蟻工事も同時に行います。また、床下用調湿剤として竹炭を敷き詰め、住宅の要である床下の湿気を調整します。これは湿気、結露、カビ、消臭、シックハウス対策にもなります。

築38年住宅のスケルトンリフォーム

ベランダのベースは既存のものを使用しますが、内外ともにリフォームです。これまではたて格子のベランダでしたが、お子様が小さいため、プライバシーを守るために外から見ることのできない壁をつくることになりました。
ベランダは屋外に設置されるので、防水をしっかりしないとすぐに腐ってしまいます。今回はFRP防水を行い、素材に水が触れることがないように施工していきます。

築38年住宅のスケルトンリフォーム

古いキッチンは壁付でタイル床。六畳ほどの広さがありました。新しい台所はこの場所ですが、キッチンとリビングを一体にするため写真右手の壁は撤去し、キッチンは対面型につくりかえます。古いキッチンや仕切り壁など、不要なものを撤去してからフローリングをつくります。今回ご指定いただいたのは、レッドパインの無垢材。オスモ フロアコート2回塗りして仕上げます。レッドパインは、白みと赤みが共存するナチュラルな雰囲気。柔らかすぎず硬すぎないパイン材は、床としての実用性も高い樹種と言えます。
フローリングができたら新しいキッチンを設置し、壁や天井など、他の部分を作っていきます。対面式のキッチンは奥様のご希望です。料理をしながらも家族と対話できる空間をつくりだします。

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リビングの壁です。この部分は、床と同じくレッドパインを使用しています。無垢材を使用しているので、柔らかい印象に仕上がります。無垢材を使う場所以外には石膏ボードを張り、なんとなく部屋の全体像が見えてきました。先に床を施工しているので、床には養生したまま作業を進めています。

Skeleton reform

ほとんどの部屋が洋間ですが、一部だけ和室の小上がりをつくります。 もともとあった収納を生かし、中棚を少し低く取り付けます。上部はふすまで仕上げますが、下部はフリースペースで仕上げます。中棚を仕上げ、壁と床を仕上げます。

Skeleton reform

古い浴室はステンレスの浴槽で、バランス窯でお湯を沸かす古いタイプのものでした。スケルトンリフォームなので浴室の場所も自由に変更することができましたが、今回はほとんど同じ場所に浴室をつくることになりました。いったんすべて解体・撤去し、基礎から浴室を作り直します。<

Skeleton reform

浴室の入るスペースの基礎を固め、排水の設備も整えた後にに浴室を組み立てます。入浴スペースもしっかり断熱施工をしています。寒い日の入浴はヒートショックを引き起こすこともあります。これにより、家の中の温度差を小さく保つことができます。

Skeleton reform

改修前の玄関は花模様のタイル敷きで、左に収納がありました。また、子持ち扉の片側がガラスになっており、外の明かりの入る、明るい印象の玄関でした。外回りは庭として使われていたようで、ご購入時は草地になっていたそうです。以前は庭として使用されていた部分は、駐車スペースとして活用します。外構部分(外回り)のリフォームはだいたい最後に行われます。今は砂利が敷かれている状態です。

Skeleton reform

玄関の中・外ともにタイルを敷きました。お手入れが簡単な大き目なタイルをお選びいただきました。 また、玄関扉にはスマートドア・ヴェナードをお選びいただきました。シナモンオークで重厚感のあるトビラです。リビングに広い吐き出し窓をつけたのであえて子持ち扉にはしませんでした。タイルのまわりはコンクリートを施工し、車やバイクなどを止められるようにします。これにより草が生えなくなるので、手入れも簡単になります。

完成

Skeleton reform

骨組みだけを残して、それ以外をすべてリフォームしたので、見た目は新築同様の家が仕上がりました。元々の家は和風でしたが、外見も洋風に衣替えしたので、まったく違う家に見えます。

Skeleton reform

ベランダは床を施工し、壁部分には外壁材を施工、万が一にも落ちることがないようベランダの手すりの上には柵を設置しました。外から見ると外壁材の白さが美しく、洗濯物も低い位置に干せば見えません。

Skeleton reform

リビングは無垢のフローリングと白い壁に、植物やナチュラルな家具が配置され、優しい印象の部屋になりました。奥様がキッチン仕事をしているときにも、お子様の遊びや勉強を見守ることのできる、安心な環境です。

Skeleton reform

リビングから庭に降りるための吐き出し窓は大きなものを、テレビ横には腰窓、足元の窓を用意し、明るい日差しが入る環境を用意しました。夏場は日差しで暑くなるのを軽減するために、断熱施工はしっかり行っています。

Skeleton reform

今回お客様からご指定いただいたシステムキッチンは、タカラスタンダードのレミュー。たっぷり入り、使いやすい収納が魅力です。お色は白で、全体との調和もとれています。背後には大きな収納を置かず、使い勝手の良い棚をお付けしました。

Skeleton reform

造り付け収納を兼ね備えた和室の小上がりは壁紙を張り、ふすまも入りました。ふすまはお茶室のような雰囲気のものをお選びいただきました。このフローリングの上に20cmほどの高さの収納を置き、その上に畳を施工します。押入れ収納の下のスペースも合わせて約3畳の畳スペースの下に、2畳分ほどの隠し収納を取り付けました。広い収納なので、季節ものの収納や防災グッズなど、いつもは使わないけれど必要なものを収納しておくのに役立ちます。 小上がりになった畳スペースなので、ちょっと腰掛けるのにもよいですね。

Skeleton reform

今回お客様にお選びいただいたバスルームは、タカラスタンダードのキープクリーン浴槽・レラージュです。その名の通り、皮脂汚れが落ちやすいお手入れ簡単な浴槽です。また、タカラの特徴でもあるホーローの浴室パネルを使用しているので、マグネットを付けることができ、必要な収納の後付けも簡単です。

以上が築38年住宅のスケルトンリフォームの一部始終となります。中古住宅を購入されたとき、建て替えるか、小規模なリフォームで済ませるか、大規模なリフォームとするかは、それぞれにメリット・デメリットがあり、悩ましいところです。弊社ではそのいずれも対応しております。一度ご相談ください。

 

データで見る 施工事例

リフォーム地域東京都東村山市
物件種別一戸建て
構造(工法)木造
工事の内容全体改修工事
施工期間3-6か月
費用 価格 (約)2000万円

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