長年住み続けた家。そこかしこに綻びを感じるようになってきたので、リフォームをご検討されていたそうです。リフォーム箇所が多そうだったので、小規模なリフォームを何度も行うよりはと家の全体改装を決意されました。
暮らしていくうちに持ち物も徐々に増え、収納不足を感じていました。スケルトンリフォームなので、間取りの大幅な変更が可能です。収納・動線など、今の暮らしから改善点を書き出し、使いやすさを追求した設計になりました。
施工前
一軒家の解体にはじまり、基礎工事、内装工事、外構工事と順を追ってご紹介します。
リフォームの様子を段階を追ってご紹介
全体改装を行うので、まずは家の骨組みだけを残し、他のすべての物を解体・撤去します。その際、柱などの修繕・補強も行います。今回は耐震補強もお願いされていたので、必要な斜交いなども追加していきます。
解体したところ、浴槽脇の柱は完全に朽ちていました。この部分については、朽ちた木を撤去し、新しい柱を入れました。
また間取り変更に必要な柱や、耐震のために必要な柱などを立てていきながら、壁を立てて間取りを作っていきます。
夏の暑さ・冬の寒さに影響されにくい家とするために、断熱材を適正に施工します。写真右手のピンク色の袋に入った部材が断熱材です。空気をたくさん含んだ部材なので、この袋を開けると大きく膨らんでしまいます。施工する直前に開き、作業を行います。
雨が入らないよう家全体を防水シートでくるみ、近隣の方にご迷惑をおかけしないようネットをかけて作業を行っています。内外装同時に作業を進めていきますが、外装を早く仕上げて雨などが入り込まないようにして作業を進めます。
内装工事の様子をご紹介します。
床に板がはられ、家の雰囲気が生まれてきました。ここは玄関ホールになる予定です。(写真奥が玄関となります)
1階は防犯のため、窓には面格子を設置しています。
また、窓の周りまできっちりと断熱材を施工します。
キッチンは対面式を選択。リビングが見渡せる、開放的なスペースです。これから壁や床、天井を仕上げます。
外構工事では、家をぐるりと取り囲んでいる塀を替えるため、お勝手として取り付けてあった門を取り外しから始めています。
ブロック塀は、不要な部分のみ削っていきます。
玄関前に数段の階段を用意、これまでの見た目とは大きく異なる仕上がりとなります。
玄関を出てすぐに高い段差があると危ないということで、玄関前には安全対策のため手すりを設置しました。これからアプローチ部分にタイルを敷き、外壁との見た目を整えていきます。
完成
リフォームが終了し、ブロック塀はすべて取り除き、フェンスを施工して外構は仕上がりました。写真では見にくいのですが、奥の勝手口の門も新しく変え、庭からの出入りを楽にしています。
また室内では養生をすべて解き、清掃も終了しました。使いやすいシステムキッチンを導入し、収納はこれまで使っていたものを使用したいとのご希望から、棚などはお付けしないことになりました。
2階の洋室です。フローリングが貼られ、写真左手にある収納も使いやすいものをご用意しました。
ウォークインクローゼットです。上部はデッドスペースになりやすいからと、枕棚をお付けしています。洋服に限らず、背の高いものや大きなものまで収納可能なスペースです。
住宅の取得は大きな出費となるので、慎重な検討が必要です。注文住宅、新築戸建て、マンション購入……といろいろな方法がありますが、自宅の大幅リフォームや中古住宅購入+大幅リフォームも選択肢の一つになるのではないかと考えます。
データで見る 施工事例
リフォーム地域 | 東京都小平市 |
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物件種別 | 一戸建て |
構造(工法) | 木造 |
工事の内容 | スケルトンリフォーム |
施工期間 | 3か月-12か月 |
費用 価格 (約) | 1000万円~ |